Storyストーリー

この仕事をはじめたきっかけ

介護職の体験を通じて「高齢者と関わる仕事がしたい」という思いが芽生えた

介護士を目指したきっかけは、小学6年生のときに母の働くデイサービスで介護体験のお手伝いをしたことです。体験を通じて、高齢者と関わる仕事がしたいという思いが芽生えました。

その時の思いは小学校の卒業文集に「介護士になりたい」と書いたほど強く、私の憧れの職業になりました。

そして高校3年生になり、卒業後の進路を考えているところ、高校に新入社員を募集している企業のチラシがありました。その中から、昔からの夢だった介護士を募集している施設を探し、面接を経て特別養護老人ホームドルフィンに入職が決まりました。

卒業した高校は普通科だったので、未経験での入職でした。私は長女で、昔から妹に頼られることが多かったので、頼ってもらえるとうれしくなる性格です。入職してからは、介護士という仕事自体が、日常生活の支援を通じてご利用者様から頼っていただける職業なので、自分に合っていると感じています。

毎日の仕事について

多岐にわたる介助を安全に行うため、些細なミスも周りに共有

普段は、ご利用者様の食事介助や排泄介助、入浴介助など日常生活の支援をしています。

介護士を目指すきっかけとなったデイサービスの業務では、基本的にご利用者様の見守り程度で、身体介助はそこまで必要ありません。

一方、私が入職したドルフィンは特別養護老人ホームなので、食事介助が必要な人や、認知症で伝えたいことが伝えられない人など、介護を必要とする方が多いのが特徴。入職するまでに抱いていたイメージとの違いに最初は驚きました。

しかし、教育係の先輩が、分からないことを丁寧に教えてくれたこともあり、繰り返し対応することで、ドルフィンでの多様な業務も覚えていきました。仕事中には、大きな事故を未然に防ぐため、些細なミスでも報告書・ヒヤリハットに記入して他のスタッフにも共有するよう心掛けています。

仕事とプライベートのバランス

仕事もプライベートも何でも話せる関係に

休日は、友人と会って遊んだり、美味しいものを食べたりしてリフレッシュして過ごしています。また、誕生日などの記念日に、両親をいつもよりおしゃれなお店に連れて行くのが楽しみです。

ドルフィンに就職して安定した収入を得てから、学生の時とは違った方法で親孝行ができるようになったのは、とてもうれしく、日々の仕事のモチベーションにもつながっています。

また、母と同じ介護職に就いたので、仕事面で、母と共感し合えることが増えました。介護の技術的な部分の相談もしやすいので、業務をしていて悩んでいるときには、母にアドバイスを求めることも。職場の先輩以外にも、母が相談に乗ってくれるので、仕事を続ける上での支えになっています。

これからの仕事への意気込み

より良いケアができるよう、資格取得を目指しながらスキルアップしたい

「伊吹ちゃんのおかげだよ」と頼ってくださるご利用者様や、適切なアドバイスをしてくださる先輩の存在が、大きな励みになっています。

最初のころは、利用者様への声掛けの仕方に悩むことも多かったのですが、今では慣れて話が弾むようになりました。

介護の技術的な部分もスキルアップするため、介護福祉士の国家試験の受験に必要な実務者研修を修了しました。研修の中の、適切なケアを行うためのプランを考える授業では、特にたくさんの知識が求められ、実務を経ていても難しいと感じる場面も多かったのですが、講師の方に質問しながら、無事課題を完了できました。

これからは、介護福祉士の資格取得を目標とし技術を学びながら、利用者様により良いケアができるよう、丁寧に対応していきたいです。

後輩たちへのメッセージ

「ありがとう」と直接感謝される、やりがいのある仕事

大変なことも多いのですが、支援後に「ありがとう」と感謝してもらえるやりがいのある仕事だと思います。

人生の大先輩であるご利用者様とコミュニケーションを取る中で、楽しく面白いお話を聞けるのも、この仕事の魅力の一つだと感じながら、小学生のころからの夢だった介護士として働いています。

就職活動では悩むことも多いと思いますが、誰もが好きなことは必ずあるはずなので、まずは少しでも興味関心を持ったものをインターネットなどで調べて情報収集するところから始めてみると良いと思います。そこから、仕事に対するイメージが湧き、やりたいことが見つかるはずです。

（社会福祉法人永寿会特別養護老人ホームドルフィン）