Storyストーリー

この仕事をはじめたきっかけ

憧れの世界に飛び込むきっかけは、偶然見た一本の映画

自然を相手にする仕事に興味を持ったきっかけは、高校生のころに見たある映画。とある村の林業研修に飛び込んだ若者が、林業に従事する人々と交流を深めていくという内容でした。

それ以来、林業の仕事に携わってみたいという思いが芽生えました。あるとき、高校に茨城県森林組合連合会の求人が届いているのを発見し、映画から想像していた仕事内容とのギャップを確かめるためにも、実際に現場見学をさせてもらうことになりました。

作業現場では、映画で印象的だった木材の伐採だけでなく、家屋や農地を台風などの風による被害から守るために、海沿いに防風林を植える作業も行っていました。

見学を通じて、林業は、私たちの生活をあらゆる場面で支えていることを再認識しました。そして、林業の仕事内容の幅の広さにも魅力を感じ、入組を決めました。

毎日の仕事について

山づくりの全てをサポートする、やりがいのある仕事

森林整備部門の造林担当で、山づくりのサポートをしています。

主な作業内容は、木の伐採後、新たな苗を植えられるように土地を整備する地拵え（じごしらえ）や、植えた苗がきちんと育つように雑草や雑木を除去する下刈りなどを行っています。

最初のころは、全てが初めての経験なため、機械の使い方や体の使い方を考えながら作業するのが難しかったです。

分からないところは、上司やベテランの先輩から教えてもらったり、先輩方の作業を観察したりしながら覚えました。たとえ失敗したとしても、何が原因だったのかを考えて、改善していくことで、できることが少しずつ増えていきました。

仕事とプライベートのバランス

不安なく働くことで、休日は穏やかな時間を

休日はゲームをしたり、本を読んだりして過ごしています。林業の世界を教えてくれた、お気に入りの映画を見返すことも。自宅でのんびりと過ごして疲れを取って、リフレッシュしています。

夏場の暑さが厳しい現場での作業のときは、熱中症対策として、一番暑さの厳しい時間帯になる前にその日の業務が終わるよう調整してもらえます。

体力のいる仕事だからこそ、体調管理に細かく気を遣ってもらえるのでありがたいです。そのほか、予定があるときは、有給を取得したり、人生の一大イベントなどとしっかりと両立したりしている先輩方を横で見ているので、将来に対する不安もなく、安心して働いています。

これからの仕事への意気込み

フォローされる自分ではなく、フォローする自分になる

相談できる先輩や、個性豊かで熱い仲間に巡り合えたことが、仕事を続けられた何よりの理由です。

最初のころは作業スピードが遅く、先輩方に助けてもらっていました。今も決して早い方とは言えませんが、以前よりも効率的に整備できるようになり、他の方の作業を手伝うこともあります。

草刈りなどの技術を向上させるためにも、先輩の作業の様子を観察したり、指導を仰いだりしてスキルアップを目指しています。

ずっと先輩にフォローしてもらうだけではなく、後輩ができたときには、活躍されている先輩のように、現場作業のお手本になりたいです。

後輩たちへのメッセージ

自分の気持ちに素直に、直感を大切にして

仕事を探すときは、自分の性格を見極めることと、直感を大事にしてほしいです。

私の場合、一本の映画がきっかけで林業に興味を持ちましたし、「この仕事面白そう！」という直感的な気持ちが、日々の仕事の根底にあります。何事も興味を持つことが大切ですし、関心があるからこそ、挑戦の第一歩を踏み出せます。そうすることで、新たな世界が開けていくこともあると思います。

また、現場では、一定時間働いたら休憩を取るというルールで作業しています。時間ごとに区切られた働き方は自分に合っていると感じていますし、体を動かしながら、とても綺麗な山の景色に囲まれて過ごすのも、私にとって癒しの時間になっています。

自分なりに職場で「楽しみながら仕事ができるだろうか」という視点も合わせて持っておくと、自分に合った仕事に出会えるのではないでしょうか。

（茨城県森林組合連合会）