Storyストーリー

この仕事をはじめたきっかけ

直接動物に関わる仕事を求めて酪農へ

動物に直接関わる仕事を条件に就職活動を開始。事務仕事ではなく、現場で体を動かす働き方がしたいと思っていました。

そして、インターネットや学校の相談窓口で色々な求人情報を見て、一番自分の希望に近いと感じた瑞穂農場に応募。就職活動をしていた当時はコロナ禍で、オンライン面接のみで内定が決まりました。

そのときを振り返ると、本来ならば入社前に農場の見学ができるはずだったことと、酪農という全く初めての分野に挑戦するということが重なり、自分にとって大きな挑戦だったと思います。

動物に直接関わる関係の求人が少ない中、毎日牛たちと触れ合える仕事に就けたのは、瑞穂農場を選んだからこその良さだと感じています。

毎日の仕事について

生乳生産全体の根幹である繁殖業務を担う責任感

学校で動物看護を学んだとはいえ、酪農の知識はほとんどありませんでした。

入社して初めて経験した搾乳業務は、搾乳機械のスピードについていくのが大変で、心が折れかけたこともありました。それでも、周囲のサポートがあるからこそ続けられていると感じています。

今は、絶対にできるようになると自分で決めて、体当たりでコツを掴んでいるところです。

現在取り組んでいる繁殖業務は、生乳生産全体の始まりであり、責任のある仕事。繁殖業務での受胎率を上げるためには、経験とセンスが必要だと言われています。

先輩社員にアドバイスをもらいながら、技術を自分のものにできるよう、懸命に取り組んでいます。

仕事とプライベートのバランス

業務で築いた信頼関係があるからこそ、支え合える

24時間365日牛を見守るために、勤務はシフト制。月8回の休みがあり、そのうち数日は希望する日を指定できる「希望休日」がもらえます。現在の担当では夕方から深夜にかけての業務ですが、希望休日をとって友人と遊びに出かけることもあります。

社員同士で融通し合ってリフレッシュできているのは、日頃の業務の中でコミュニケーションを取って、信頼関係が築けているからこそ。私が風邪をひいたときも、昼間の当番の社員さんが仕事内容を調整してくれたり、優しい声をかけて気遣ってくれたりしました。

そういった小さな心遣いはとてもうれしかったです。転勤を経験し、新しい環境に慣れるまではとても不安でしたが、周りのみなさんが温かく迎えて入れてくれています。

これからの仕事への意気込み

繊細で難しい繁殖業務で技術を習得中

今、私が集中して取り組んでいるのは、繁殖業務で受胎率を上げること。人工授精は非常に繊細で難しい仕事です。

牛の体内に手を差し込んだ後は、完全に手探りの状態で作業を進行します。どの程度の深さまで侵入するか、力加減はどうか、などの受胎を左右する技術は、先輩社員が作業した状態に触れて、手の感覚で学んでいくしかありません。

しかも牛の個体差も考慮しなければいけないため、とても複雑な作業です。今はとにかく数をこなしながら、受胎率が上がるようにコツを掴もうとしているところです。

繁殖業務が成功しなければ、その後の生乳生産も成り立ちません。自分を奮い立たせながら、技術を習得できるように経験を積んでいます。

後輩たちへのメッセージ

誰でも最初は未経験、やり続けることで上達する

自分が酪農に向いているのは、自分の意見が言えるところ。牛が中心の仕事なので、思い通りにいかないことはしょっちゅう。その中で、柔軟に思考して、他のメンバーと連携しながら対応できることが、酪農では強みになると思っています。

また、誰でも最初は就労経験がないわけですから、学校で専門的な勉強をしたとしても、できなくて当たり前です。周りの人の仕事がうまくできるように見えるのは、経験を積んでいるからと割り切って、なんでも思い切り挑戦してみましょう。

私も、誰でも最初は未経験だという意識を大切に、目の前の課題を根気強くクリアしていきました。やり続けていれば、必ず上達していくものだと思います。

（有限会社瑞穂農場）